こんにちは、冨安歯科クリニックです。
今日は「睡眠」と「お口の健康」の関係について、最新の研究をもとにわかりやすくお伝えします。夜の質を整えることは、歯を守ることにも直結します。
🧠 睡眠と口腔健康の関係とは?
1. 睡眠時間の長さと虫歯リスク
2023年のアメリカの調査(Alawady et al.)では、1晩7時間未満の睡眠の人は虫歯経験が多く、7時間以上寝ている人は虫歯の経験が有意に少ないという結果が出ています。BioMed Central
2. 睡眠障害が口腔の不調を引き起こす
「睡眠障害を持つ人」は、歯痛・歯ぐきの腫れや出血・口の乾きなどの口腔の問題を報告することが多い、というシステマティックレビューがあります。睡眠の質が低いと、お口をきれいに保つための免疫機能や唾液の働きが弱くなる可能性が指摘されています。PMC+1
3. 歯ぎしり(Sleep Bruxism)の影響
睡眠中の歯ぎしりは、歯の摩耗、顎関節への負荷、さらには歯ぐき・歯周組織へのストレスを生じさせます。また、心理的ストレスや睡眠の中断と関連があり、慢性的な歯のダメージにつながることも。PubMed+2PubMed+2
⚠️ なぜ、問題がないように見えても注意が必要か?
- 自覚症状(痛み・腫れ・違和感)が出る頃には、すでに進行していることが多い
- 睡眠不足 → 免疫低下 → 細菌の増殖 → 歯周病・虫歯リスクアップ
- 歯ぎしりなどで見た目の損傷だけでなく、被せ物の破損や歯のひび割れなどのトラブルも起こりうる
✅ 快眠と口腔健康を守るための対策
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 十分な睡眠時間を確保 | 7〜8時間が目安。就寝・起床時間をできるだけ一定に。 |
| 生活習慣を整える | ストレス・飲酒・カフェインなどの調整。寝る前のスマホ・画面の光も控える。 |
| 歯ぎしり対策 | マウスピースの使用・歯科医での診断を検討。睡眠質との関係を調べる。 |
| 口腔ケア強化 | 毎日のブラッシング・唾液を促す水分摂取・定期健診でのチェック。 |
| 専門家との連携 | 睡眠外来や耳鼻科との相談が必要な場合もあります(例:睡眠時無呼吸症候群など)。 |
🏥 当院でのサポート内容
冨安歯科クリニックでは、睡眠とお口の状態を併せて診察する機会を設けています。
例えば:
- 歯ぎしりの疑いがある方にはマウスピース治療のご案内
- 睡眠時間や日々の疲れ・ストレスのヒアリング
- 睡眠の質改善のアドバイスと、お口ケア(唾液検査、歯周チェックなど)で歯を守る
- 睡眠時無呼吸症候群に対する、マウスピース作成
📚 出典
- Lei, F. et al. (2024). Oral health and sleep disorders: A systematic review. PMC
- Alawady, A. et al. (2023). Association between sleep duration and dental caries in a nationally representative U.S. population. BioMed Central
- Kato, T. et al. (2023). Understanding the pathophysiology of sleep bruxism based on human and animal studies. PubMed
- Minakuchi, H. et al. (2022). Managements of sleep bruxism in adult: A systematic review. PubMed

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